原因は不明
慢性疲労症候群は、その原因が未だに明らかにされていない病気です。あらゆる年代や職業の人について発症が確認されており、従来の「生真面目な女性に多い」という説も現在は有力ではありません。
色々な病院を回って、全身をくまなく検査してもどこにも原因となるような異常が見つからないのに、微熱や疲労感といった症状が続いてしまうのです。
ただ、疲れの原因がはっきりしている「慢性疲労」とは区別され、ひとつの疾患であることは証明されています。
また、慢性疲労症候群に関する研究は進められており、原因として考えられることや共通して見られる傾向はいくつか挙げることができます。
ウイルスの可能性
慢性疲労症候群には、ヘルペスウイルス等への感染が関連しているとの説があります。ただし、このウイルス自体が疾患の原因となっているわけではないとされています。
もともと体内にヘルペスウイルスを持っていたか、感染暦のある人が、何らかの原因によって免疫力が下がってしまった場合に再び活性化してしまうということが考えられています。
ストレスの可能性
慢性疲労症候群を発症する人の多くが、生活の中でストレスを感じていたという研究結果があります。
ストレスによって血中のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性が低下するので、免疫力が弱くなって疲労が起こると言われています。
NK細胞の数値の低下は慢性疲労症候群の患者に共通しているので、診断の裏づけにもなります。
ただし、全ての患者がストレス状態にあったわけではなく、NK細胞の活性の低下はストレスだけが原因ではないと思われるため、これも決定的な原因ではありません。